グリーフサポートバディは、ご遺族が辛い現実を受け入れ、深い悲しみと折り合いがつき、亡くなってしまった方が自分にとって良き思い出に変わるその日まで、共に寄り添って支えてくれる人です。
バディ(Buddy)という言葉には、仲間、相棒という意味があります。
また、ダイビングにおいて、常に二人が組になり、事故を防ぎ、互いに助け合いながら行動する人や、海外留学生が現地の生活に慣れるまで、相談に乗ったり毎日を楽しく、有意義に過ごせるようにサポートをする人を「バディ」と呼んでいます。
グリーフの旅を一人で進むのは辛くて恐い事ですので、そばにいて勇気を与える事ができる人材であって欲しいという思いをこの言葉に込めています。
セレブラントとは
「グリーフサポートバディ」とはどんな人材か
1.
ジーエスアイが提供している、グリーフサポートセミナー[ベーシックコース][アドバンスコース][プロフェッショナルコース]の全111時間のカリキュラムを全て修了し、約1か月間の準備期間を経て、認定試験に合格した人。
2.
それぞれの仕事を通じて、ご遺族にとって感情を表に出すことができる安全な場と、信頼できる人間関係を築くことができ、それによって自分の仕事においてもそれぞれの成果を残すことができる人。
3.
そのための「グリーフの専門知識・スキル」「サポートマインド」「セルフケア」の3つの柱をバランス良く兼ね備えている人。
「グリーフサポートバディ」創設の思い
「グリーフサポートバディ」の認定は、様々な職種に従事している人が、グリーフサポートの理論と、その実践に必要なコミュニケーションスキルやカウンセリングスキルを活かしてご遺族を始めとする喪失体験者を支えることができる人材を、継続的に社会に生み出す事を目的に創設されました。
認定者は、私たちと一緒にこのネットワークを担う一員になります。こうした人材を多く育成してグリーフに苦しむ人たちを支える一大ネットワークを作る事により、大切な人を亡くした人たちが新しい人生を生きやすい社会作りに貢献したいと思っています。
グリーフサポートバディ一貫養成コースのカリキュラム
グリーフサポートセミナー[ベーシックコース][アドバンスコース][プロフェッショナルコース]の全111時間のカリキュラムを受講いただきます。
資格取得試験は年に1回行われ、小論文、実技試験、面接試験により選考が行われます。
※ベーシックコース→アドバンスコース→プロフェッショナルコースの順番に受講いただく必要があります。スケジュールはこちらでご確認ください。
※原則として、(株)ジーエスアイ セミナールームで行いますが、オンライン受講が可能な期もございます。開講期によって異なりますので、詳しくはこちらでご確認ください。
(株)ジーエスアイ セミナ ールーム:東京都中央区日本橋人形町2-17-10 小池ビル4F → Googleマップ
※グリーフサポートセミナーの開催は、すべて株式会社ジーエスアイに委託しています。
ベーシックコース
(6日間 計36時間)
ベーシックコースでは、グリーフサポートに最低限必要な基礎的な内容を、体系的にじっくり学びます。
深い悲しみにあるご遺族にどのように接したらよいか、自信を持って寄り添うためにはどうしたらよいかと言った疑問の答えが見つかります。毎日の仕事や生活において、すぐに活用できるように分かりやすく説明致します。
第1章
グリーフサポートと
グリーフサポートの3つの柱
I.「グリーフサポート」の定義
II.グリーフサポートの3つの柱
第3章
グリーフプロセスにおいて経験すること(8つの局面)
I.ショック・否認・麻痺・不信感
II.混乱・困惑・探索・思慕
III.不安感・パニック・恐怖心
IV.生理的・身体的変化
V.爆発的感情
VI.罪悪感・後悔
VII.喪失感・空虚感・悲しみ・うつ
VIII.解放感・安堵感
第5章
グリーフサポートのための
コミュニケーションスキル
I.グリーフサポートにおけるコミュニケーションの重要性
II.コミュニケーションとは
III. 9つの重要なコミュニケーションスキル
IV.効果的なコミュニケーションのための7つのテクニック
第2章
グリーフとは
I.「喪失」とは
II.グリーフプロセス
III.グリーフとモーニングの違い
IV.グリーフサポートとは
V.グリーフによって影響を受ける「4つのエリア」
第4章
グリーフサポートマインド
I.グリーフサポートマインド
II.寄り添うこと:「ヨコ」の位置とは
第6章
グリーフサポートにおける
セルフケアとは
I.セルフケアの必要性
II.セルフケアの能力
アドバンスコース
(6日間 計42時間)
アドバンスコースでは、仕事を通じてより実践的にグリーフサポートを提供できるようになるために、グリーフの理解を深めていきます。
グリーフにある方が、悲しみと折り合いをつけていく過程で、どのような体験をするのか、グリーフを抱える背景にはどのようなものが影響しているのかなどを学ぶことによって、よりご遺族の状態が把握しやすくなります。
第1章
コミュニケーションスキル
Ⅰ.コミュニケーションを学ぶこと
Ⅱ.効果的なコミュニケーションを邪魔するもの
Ⅲ.支えるプロセスを理解する
Ⅳ.支援関係の局面
Ⅴ.学んだスキルを自分のものにする
Ⅵ.総合スキルトレーニング
第3章
悲しみと折り合いをつけるためには
Ⅰ.悲しみと折り合いをつけるための6つのニーズ
Ⅱ.6つのニーズの重要性
第5章
セルフケア I.必要なセルフケアを自分に与えられているか?
Ⅰ.サポートする人のためのケア
Ⅱ.自分自身を知ること
第2章
グリーフサポートマインド
ご遺族に寄り添うための11のテネット(信条)
.
第4章
グリーフプロセスにおいて体験すること
Ⅰ.グリーフの誤解をとりのぞくこと
Ⅱ.グリーフプロセスに影響を与える10の要素
Ⅲ.「おかしくなったかもしれない」と感じる17の経験について
プロフェッショナル コース
(6日間 計42時間)
プロフェッショナルコースでは、様々なケースに対応できるようにするため、複雑化したグリーフ、自死遺族のグリーフ、子どもたちのグリーフという、より専門的なテーマについて深く学んでいきます。
また、ご遺族がどのような状況でも支えられるように、自分自身の「喪失・グリーフ・人生の体験」について振り返り、自分を知るトレーニングを行います。
どんな状況でもご遺族のグリーフに気づくことができ、自信をもって寄り添うことができるようになります。
第1章
複雑化したグリーフ
Ⅰ.グリーフが複雑化する要因
Ⅱ.複雑化したグリーフの兆候とは
Ⅲ.グリーフを避けることによる結果
Ⅳ.グリーフから逃れようとするときの4つのパターン
第3章
複雑化したグリーフ②
家族内の人間関係がグリーフの複雑化の原因にもなる
.
第5章
セルフケア
Ⅰ.自分自身をふりかえる
Ⅱ.自分自身を知ること
Ⅲ.ストレスチェック
第2章
自死遺族のためのグリーフサポート
Ⅰ.なぜ自死遺族のためのグリーフサポートが重要なのか
Ⅱ.自殺に関連する言葉について
Ⅲ.自死に関する誤解について
Ⅳ.自死に伴うグリーフプロセスに影響を与える要素
Ⅴ.自死に伴う死別後に体験する7つの局面
Ⅵ.自死によって大切な人を喪った人を支える上で重要なこと
Ⅶ.悲しみと折り合いをつけるための6つのニーズ
第4章
子どものためのグリーフサポート
Ⅰ.子どものグリーフを支えるために、自分のグリーフについて振り返る
Ⅱ.子どもが抱えやすい恐怖心について
Ⅲ.子どものグリーフにおける6つの誤解
Ⅳ.子どもの発達段階を理解する
Ⅴ.子どものグリーフにおける6つのニーズ
Ⅵ.子供を支える重要なグリーフサポートマインド:12の要素
Ⅶ.子どものグリーフにおける基本的なコミュニケーションスキル
Ⅷ.子どもをグリーフサポートする上での15の信条
グリーフサポートバディ認定試験概要
受験資格:グリーフサポートセミナー「ベーシック」「アドバンス」「プロフェッショナル」各コースの全カリキュラムを修了した方。
試験内容
①学科試験:小論文
②実技試験:実習報告プレゼン
③面接試験:4名の審査官による質疑応答
試験日時
年に1回実施。(例年4月末実施)
試験会場
実習報告&面接試験
(株)ジーエスアイ セミナールーム
(東京都中央区日本橋人形町2-17-10 小池ビル4F)
審査料並びに認定料
36,000円(税込)
資格更新について
設定後は、継続的な学習によって知識をリニューアルし、さらに学び続け、自分らしく支えるために自分自身を見つめ直す学びの場[プロフェッショナル トレーニングコース]が用意されています。
最低、2年に1回のコースを受講することによって、資格更新していただきます。